70代女性の原因不明の両下腿痛

70代女性の原因不明の両下腿痛:整骨院でのケアと病院での治療方法について

今回ご紹介するのは、70代の女性患者さんで、両下腿(ふくらはぎから足首にかけて)の痛みとだるさを訴えて来院されました。
特に、長時間の立ち仕事や歩行後に症状が顕著に現れ、休息を取らない限りは改善しないとのことです。
最初は単なる疲労の蓄積かと思っていましたが、症状が数ヶ月にわたって継続しているため、詳しい診察が必要だと判断しました。

下腿静脈瘤による可能性

診察を進める中で、足の表面に浮き出た血管の膨らみが確認され、これは「下腿静脈瘤」である可能性が高いと考えました。
静脈瘤は、血液の逆流によって静脈が拡張し、足の表面にぼこぼことした血管が現れる状態です。
逆流は、静脈の弁が正常に機能しなくなることで起こり、長期間放置すると痛みやだるさを引き起こすことがあります。特に高齢者や長時間の立ち仕事をしている方に多く見られる症状です。

整骨院でのケア:痛みとだるさの緩和

整骨院では、下腿静脈瘤の原因そのものを治療することはできませんが、症状である痛みやだるさを軽減するためのケアを行っています。
当院では、特に筋肉の緊張を和らげ、血液循環を促進するための施術を提供しています。具体的には、下腿部のマッサージやストレッチ、筋肉の柔軟性を高めるアプローチが行われます。
これにより、血流が改善され、むくみや痛みが緩和されることが期待できます。また、血液循環をサポートするためのパルス療法や温熱療法なども併用し、症状が再発しないような体づくりも支援しています。
実際、患者さんからは「施術を受けた後は足が軽くなった」といった声を多くいただいており、日常生活が楽になったとの感想も多く寄せられています。

どの病院に行けばよいか?整骨院がサポートします

患者さんの中には、どの病院に行っていいかわからないと感じる方も多くいらっしゃいます。
整骨院では、症状を見極めながら適切な病院の紹介を行うこともあります。静脈瘤に対しては血管外科や循環器内科が専門です。
足の痛みやだるさが静脈瘤によるものか、その他の原因によるものか判断がつかない場合でも、まずは整骨院でのケアを受けていただくことが重要です。
私たちは、患者さんの状態を詳しく把握し、必要な場合は病院へと紹介する役割を果たしています。

病院での治療:根本的な解決策

下腿静脈瘤そのものを治療するには、専門的な医療機関での治療が必要です。
例えば、血管外科では「静脈瘤硬化療法」や「レーザー治療」などが行われ、膨らんだ血管を閉鎖する治療が施されます。
これらの治療は見た目の改善だけでなく、足の痛みやだるさを根本から解消することが期待されます。また、症状が進行している場合は手術が推奨されることもあります。

整骨院でのサポートと病院との連携

整骨院でのケアは、下腿静脈瘤による日常生活での不快な症状を軽減するために非常に有効です。施術により痛みやだるさが改善され、患者さんはより快適に日常生活を送ることができます。
しかし、根本的な治療を望む場合は、やはり専門医療機関での診療が必要です。当院では、患者さんがその後もスムーズに治療を受けられるよう、信頼できる病院を紹介し、最適な治療をサポートしています。

おわりに

このように、整骨院では患者さんの日常生活の質を向上させるためのケアを提供しつつ、必要に応じて専門の病院での治療を受けるためのサポートを行っています。
原因不明の足の痛みやだるさにお悩みの方は、まずは当院にご相談いただければ、適切なアドバイスや治療の提供が可能です。

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