症例報告：駐車場内での交通事故による頚部・腰部の痛み（加害者側の患者様）
【患者情報】
- 性別・年齢：20代女性
- 事故発生状況：
駐車場内で車をバックで駐車しようとした際、駐車スペースに停止していた車両に接触する事故を起こされました。
本事故による怪我の影響で、当院を受診されました。なお、事故時点では過失割合が確定しておらず、加害者側としての対応を進められている状況です。
【受診の経緯】
事故後から頚部と腰部に痛みが出現し、特に動作時の負担が大きいとのことで、日常生活に支障を感じるようになったため、当院を訪れました。
「仕事や日常生活に支障をきたしており、早急に症状を改善したい」とのご相談を受けました。
【初診時の状態】
- 主訴：
頚部の強い張り感と鈍痛、腰部の鋭い痛みを訴えられました。
痛みは持続的で、日常生活動作（車の乗り降り、座る際の体勢の維持など）に支障をきたしている状態でした。特に姿勢を変える際や重心の移動時に痛みが強くなるとのことです。 - 検査所見：
徒手検査および触診により、頚部と腰部の筋緊張が著しく亢進しており、可動域制限が見られました。
また、痛みによる姿勢のアンバランスも確認され、これがさらなる筋肉負担を引き起こしている可能性がありました。
【治療方針と内容】
- 治療方針：
筋肉の緊張を緩和し、痛みの軽減を図ることを第一の目標としました。また、可動域の改善とともに、日常生活動作の正常化を目指しました。 - 治療内容：
- 手技療法：頚部および腰部の筋緊張を緩和し、局所の血流を促進する施術を実施。
- 電気療法：特殊な低周波治療器を使用し、炎症を軽減させると同時に、深部の筋肉をリラックスさせることを試みました。
- 姿勢指導：痛みの悪化を防ぐための正しい姿勢や生活習慣についてアドバイスを行いました。
- 運動療法：軽いストレッチを通じて、筋肉の柔軟性と関節の可動域を改善しました。
【治療計画】
初期段階では、週2～3回の通院を推奨し、症状の変化を観察しながら治療内容を調整する方針を立てました。
また、患者様のライフスタイルに合わせたセルフケア方法も指導しました。
【経過】
現在、治療開始後2週間が経過した段階で、頚部および腰部の痛みは明らかに軽減しており、可動域も徐々に回復しています。
日常生活における動作の制限も少しずつ改善しており、患者様からは「車の乗り降りがスムーズになった」との声をいただいています。一方で、完全な回復にはもうしばらくの治療が必要と考えています。
【患者様の状況について】
交通事故治療は、加害者・被害者を問わず身体への影響を適切にケアすることが重要です。当院では、事故による症状でお悩みの方全てに寄り添い、最適な治療をご提供しています。
また、過失割合が未確定の場合でも、保険対応の可能性を含め、しっかりとしたサポートを行っています。
「交通事故の加害者だから…」と遠慮される方もいらっしゃいますが、加害者の方も事故による影響を受ける可能性があります。
当院では、そうした患者様にも安心して通院いただける環境を整えております。
交通事故による症状でお悩みの方、加害者の立場であっても、どうぞお気軽に当院までご相談ください。
皆様の健康回復に向けて、全力でサポートさせていただきます。
