📝【症例報告】加齢による膝の靱帯損傷|55歳男性
🔶 主訴:膝の外側の痛み、不安定性
55歳男性の患者様が来院されました。長年の立ち仕事や軽い運動の繰返しにより、膝の外側(お皿の外側部付近)に鈍い痛みと、踏ん張れない不安定感を自覚。歩行や階段昇降時に支障が出て来院されました。
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歩行時に“ぐらつく”感覚
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膝の外側に圧痛あり
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立ち上がりや階段昇降で痛み増強
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長時間の立位でも膝が重たくなる
🧠 膝の靱帯(外側)損傷と加齢の関係
膝の外側支持には、**外側側副靱帯(LCL)**と関節包後側の靱帯群が関与しています。
加齢による筋力低下や軟部組織の柔軟性低下により、膝関節の安定性が低下しやすくなるため、靱帯に微細なストレスが蓄積しやすくなります。
本症例では、明らかな外傷歴はないものの、加齢的な負荷により外側靱帯周辺に炎症と緩みが発生していると評価し、保存的施術を実施しました。
🧑⚕️ 当院での施術内容
✅ 手技療法
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大腿筋・腓腹筋の緊張を緩和し膝関節のバランスを整える
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関節包の循環改善と筋膜の軟化を促進
✅ 姿勢矯正
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骨盤と膝の連動性を高め、不均衡な負荷を軽減
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立ち方や歩行時の重心移動に意識を向けたフォーム指導
✅ ストレッチ
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大腿筋膜張筋、およびハムストリングスの柔軟性向上を図る
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外側靱帯構造周囲の可動域を安全に拡大
📈 施術経過と結果
回数 | 経過内容 |
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初回 | 膝の外側の圧痛が減少。歩行時のふらつきも軽減。 |
2回目 | 日常歩行がスムーズに。立ち仕事の違和感も軽くなる。 |
4回目 | 安静時の違和感が消失し、階段昇降も問題なし。 |
6回目 | 膝のぐらつきが解消。不安定性の改善で終了。 |
🗣️ 患者様の声
「姿勢矯正が効果的で、膝の不安定性が改善されました。
痛みもなくなり、とても満足しています。」
💡 自宅でできるセルフケア
✅ 骨盤と膝の正しいアライメントを意識した立ち方の練習
✅ 太もも外側のストレッチ(ITバンドなど)
✅ 軽いスクワットとバランストレーニングで膝周囲筋を強化