5月6日に開催された焼津中央高校第59回定期演奏会のプログラムに載せさせてもらった『中央生への挑戦状』、答えは分かったかな?
秀才ぞろいの中央生には簡単すぎたかも知れませんね(*´ω`*)
問題はこちら☟
焼津中央高校吹奏楽部の皆様、ならびに関係者の先生方、保護者の皆様この度は定期演奏会開催おめでとうございます。
私自身も二十数年前に焼津中央高校を卒業した者としてとても嬉しく、そして懐かしく感じております。
十代後半の全てがキラキラと眩しい時を後輩たちが青春を目一杯謳歌してくれることを祈っています。
それでは答え合わせをしていきましょう。
【解説】
■ 仮定からはじめよう
問題文を読んで「1人ずつ地道に正体を考えていくしかないのかな・・・」「めんどくさいな」と思った方もいるのではないでしようか?
ええ。残念ながら正解です。
論理的思考とは一瞬で何かを解決してくれる魔法ではなく、正しい答えを地道に導くための武器です。
よって論理的思考の基本は
『もし〇〇だったら・・・』と、仮定と検証を繰り返していくことです。
というわけで考え方としては、「もし吉田っちが天使だとしたら」「悪魔だとしたら」「もし東っちが」「もし増野っちが」と仮定して、
矛盾が起きるパターンを消していきます。
さて、基本はこれで大丈夫なのですが、この問題をややこしくしている「人間」という存在には注意が必要です。
人間はランダムに真実や嘘を言うため、発言がヒントになりにくく、消去法で見つけるしかありません。
そこで、まずは発言がつねに一貫している天使や悪魔について考えていきましょう。
■ 1人目の正体は?
まず、吉田っちが天使だと仮定した場合。
「私は天使ではない」の発言は「真実」となります。
つまり、吉田っちは「天使ではない」ということに・・・。
吉田っちを天使だと仮定すると、仮定と発言に矛盾が生じてしまいました。
よって、吉田っちが天使ということはありえません。
では、吉田っちは悪魔なのか?
その場合、吉田っちの「私は天使ではない」の発言は「嘘」となります。
つまり、吉田っちは「天使である」ということに・・・。
吉田っちを悪魔だと仮定すると、仮定と発言に矛盾が生じてしまいました。
つまり吉田っちは悪魔でもありません。
残された可能性はたったひとつ。
吉田っちは「人間」です。
■ 2人目の正体・・・?
次に、東っちの正体を考えてみます。
東っちが天使だった場合、「私は悪魔ではない」の発言は「真実」ということになります。ここに仮定との矛盾はありません。
では東っちが悪魔だった場合は?
「私は悪魔ではない」の発言は「噓」であり、東っちは悪魔だということになります。ここにも仮定との矛盾はありません。つまり、
東っちが天使か悪魔のどちらかは、まだ特定できません。
■ 3人目の正体へ
東っちが特定できないため、増野っちについて考えてみます。
増野っちが天使だった場合、「私は人間ではない」の発言は「真実」ということになり「増野っちは天使である」という仮定との矛盾はありません。
では、悪魔だった場合はどうでしょう。
「私は人間ではない」の発言は「噓」であり、増野っちは人間だということになります。これでは、「増野っちは悪魔である」という仮定と矛盾します。
よって、増野っちは「天使」でしかありえません。
そして、最後に残った東っちが「悪魔」ですね。
◇ 正解 | 吉田っち : 人間 / 東っち : 悪魔 / 増野っち : 天使
分かっていることから思考をはじめて、論理がつながるかどうかを確かめていく。これが論理的思考の基本となります。
加えてこの問題では、「正体が分からない人物」をいったん排除して考えることも重要なポイントでした。
「不確定な情報」を見抜くことも、論理的に考えるうえで大切なので覚えておくとよいでしょう。
いかがだったでしょうか?
少しでも皆様の頭のストレッチになれたなら幸いです。
そして身体のストレッチや治療は是非ともやいま整骨院にご用命いただければと思います。
最後に高校生諸君にこの言葉を贈ります。
『他人にやらされてた練習を努力とは言わねえだろ』 MAJOR(メジャー)より茂野吾郎の名言
皆様がやらされることではなく、やりたくてしょうがないことに存分にエネルギーを注げることを祈っています。
一生懸命は楽しいぞ。