症例報告:足関節捻挫(10代の外反捻挫)

こんにちは、やいま整骨院です。
症例報告になります。ご参考になれば幸いです。

【症例概要】
患者:10代、男性
受傷機転:運動中にジャンプ後の着地時、右足が外側に捻られた。
主訴:右足関節の内側(内果)に強い痛み軽度の腫れ。

【診断と評価】
患者は、バスケットボールの試合中にジャンプして着地した際、右足が外側に過度に捻られ、内果部に痛みを感じました。
受傷後すぐに腫れが見られ、体重をかけることができなくなりました。

初診時に行った徒手検査では、内果に圧痛があり、外側靱帯(特に前距腓靱帯)に軽度の損傷が見られました
。また、内果部分に腫脹と軽度の熱感が確認されました。関節の不安定感は軽度であり、骨折は否定されました。

【治療内容】
初期治療(受傷後1~3日目)
RICE処置(Rest, Ice, Compression, Elevation)を行い、内果部分の炎症と痛みを軽減しました。
患者に松葉杖の使用を指導し、患部に負担をかけないよう注意しました。

中期治療(受傷後4~14日目)
腫れが引いてからは、患部への軽いマッサージとアイシングを継続。
関節可動域の回復を目的とした軽いリハビリ運動を開始。
足首の内外の動きや足指の屈伸を中心に行い、筋力とバランスを少しずつ回復させました。

後期治療(受傷後15~30日目)
関節可動域が改善され、腫れもほとんどなくなったため、徐々に負荷をかけたトレーニングを実施。
片足立ちやバランスボードを使ったバランス訓練を行い、再発防止に努めました。
患者の痛みがほぼ消失した段階で、軽いランニングやスポーツ活動への復帰を許可。

【結果】
約1ヶ月後、患者は完全にスポーツ活動に復帰でき、再発もなく、痛みや腫れは完全に解消されました。
患者とそのご家族からも、回復に満足いただけたとのフィードバックをいただきました。

【考察】
10代の子供は、成長期にあるため骨や靱帯が柔軟で、適切な処置を行えば比較的早く回復することが多いです。
しかし、スポーツ活動において捻挫の再発が多いため、適切なリハビリと再発予防が重要です。
今回の症例では、早期の適切なRICE処置と段階的なリハビリが功を奏し、再発防止につながったと考えられます。

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