献血のはなし ~一石三鳥~

どーも、献血大好き院長のコバヤシです💉

今回は私のワイフワークの一つでもある献血についてのお話です。

献血って控えめに言ってもメリット盛りだくさんですのでこのブログを読んで

少しでも献血に興味を持ってもらえたら嬉しく思います。

血液のはなし

まずは血液についてザックリお話ししたいと思います。

血液は体重の約1/13(約8%)を占めています。

50kgの人ならばおよそ4kg。

70kgの人ならばおよそ5.5kg。

身体の6割近くが水分なのに対し、意外に少ないような気がします。

その内訳ですが、以下の通りです。

血漿 55~60% 9割が水分。残りは血液凝固因子のタンパク質や栄養素など。

栄養成分や細胞で代謝された炭酸ガスや老廃物の運搬を行う。血圧の維持に関与する。

血小板 1%以下 骨髄にて1日に約1000億個作られる。8~10日で寿命を迎える。

血管の損傷部位に血栓を作り止血する。

白血球 約1% 骨髄(一部はリンパ組織)にて1日に約1000億個作られる。

体内に侵入した異物や壊れたり古くなった細胞を消化したり排除したりする免疫として働く。

赤血球 40~45% 骨髄にて1日に約2000億個作られる。約120日で寿命を迎え脾臓で壊される。

肺で取り入れた酸素を体内の各器官に運搬する。

 

 

 

 

 

 

 

 

献血の種類

〇全量献血・・・200㎖または400㎖の血液を献血する。所要時間10~15分。200㎖は16才以上。400㎖は男性17才以上・女性18才以上69才以下。

〇成分献血・・・血小板や血漿のみを選択的に献血。所要時間40~90分。回復に時間のかかる(2~3週間)赤血球は返ってくるので身体への負担が少ない。

献血できる条件

前回の献血内容や性別・年齢等で献血できる量や次回までの期間が異なります。

年間に全量献血できる量は男性で1200㎖、女性で800㎖。

体重の条件は200㎖の全量献血の場合、男性45㎏以上、女性40㎏以上。

400㎖の全量献血の場合、男女ともに50㎏以上。

血圧は最高血圧が90~180/最低血圧が50~110の範囲内であること。

脈拍は40~100回/分であること。

体温は37.5℃以下であること。

ヘモグロビン濃度が200㎖全量献血の場合男性12.5g/dL、以上女性12.0g/dL以上。

400㎖全量献血の場合男性13.0g/dL以上、女性12.5g/dL以上。(これが割とクリアできない人が多い。)

上記に加え、問診・質も事項での海外渡航歴や予防接種歴等もクリアしなければなりません。

献血の流れ

受付・・・本人確認と献血への同意。献血カードを作ると次回からスムーズになります。

質問への回答・・・タブレット端末で『はい』『いいえ』をタッチしていきます、

20項目以上ありじっくり読むとそこそこ時間がかかります。

(最近海外行ったかとか、ピアス開けたかとか、予防接種受けたかなど。)

問診&血圧測定・・・バスの場合ここからバスに乗り込みます。もう一度、本人確認。体調確認。からの血圧測定。この時点で飲み物がもらえます。

ヘモグロビン濃度測定&血液型事前判定・・・以前はここで注射器で血を採って調べたが、最近は指先にチクっと

針みたいなので刺して1滴程度で判定できます。(ホントに痛くない。)

〇採血・・・いざ本番!リクライニングチェアに横たわって肘の内側辺りの静脈から点滴の注射みたいなやつで血が採られていきます。

15分前後だがその間足首の体操をするよう勧められます。本も読めるが片手なのとわりとすぐ終わってしまうのでたいして読めない。

休憩・・・そのあと安静に過ごすようにや、トイレは座ってするようになど当日の注意事項を聞いて

記念品(ジップロックとかタオルとか洗剤)をもらっておしまいです。

献血カード

献血をするとその場で献血カードを作ってもらえます。

これがあると次回以降受付がスムーズに進みます。

また献血カードには献血回数、血液型、過去3回までの献血履歴、次回の献血可能日が載っています。

ちなみに日本における血液型の割合はA型4割、O型3割、B型2割、AB型1割。

Rhは99.5%が(+)で(ー)は0.5%。

AB型のRh(ー)は2000人に1人だそうです。

献血のメリット

いろいろもらえます✌

何と言ってもこれはうれしいです。私は献血バスで献血することが多いのですが献血ルームで献血する場合、

無料で頂けるお菓子ドリンクがもっと充実しています。

たまった献血ポイントで日用品がもらえたり、献血後にタオルなんかがもらえます。

更に10回・30回・50回・70回・100回で記念品がもらえたり200回超えると感謝状がもらえたりします。

ただし、400㎖全量献血だと年間で3回しかできないので100回到達まで33年4ケ月かかってしまいます(;´Д`)

回数を稼ぐ方法として200㎖全量献血を年間6回になります。

さらにマニアックな方法としては回数制限のゆるい血漿成分献血を2週に1回行い、

その最初と最後の日に全量献血を行うと年間最大26回できるのだとか。

血液の検査結果がわかる💉

血圧・脈拍や肝機能、腎機能等の指標となる数値、血液成分の状態にかかわる数値などがハガキなら2週間ほどで、

ネットなら1週間ほどで通知してもらえます。

タダで健康診断受けてるみたいなもんですね✌

間違いなく良いことしてる👼

献血で集められた血液の多くは分離させたりして成分ごとの血液製剤となり様々な治療に使われます。

中でも癌の治療での出番は多く、特に血液の癌である白血病の治療には非常に重要となります。

自分の血液が世の中の困っている誰かを助けると思うと社会貢献している、というイイ気分になります(*´ω`*)

血液がリフレッシュされる✨

特に男性は女性と違い定期的な出血がないため血液の寿命がきて脾臓で分解される以外はリフレッシュされる機会はあまりありません。

しかし、献血により血液を失うことでその分を補充するために骨髄では急ピッチで血液を生産するようになり

それにより血液の新陳代謝が高まります。

完全に証明されていませんが定期的な献血が循環器系の病気の予防に役に立つともいわれています。

 

 

なんだかんだイイこといっぱいで一石三鳥どこじゃなくて四鳥だったりしましたが、デメリットもちょこっとだけあります。

・注射がチクッとする。(私は全然気になりませんが)

・献血した日は激しい運動を控えなければならない。

・人により若干の貧血症状が出ることがある。

しかし、これらのデメリットを差し引きしても十分にメリットが上回ると思います。

みなさんもチャンスがありましたら是非献血に協力されてみてはいかがでしょう。

 

 

 

 

 

関連記事

  1. ダンス

  2. ダンス 本番

  3. 20代女性、出張先でのぎっくり腰の症例報告

  4. 肩の石灰性沈着炎の疑いの症状

  5. 五十肩や四十肩、拘縮肩、肩こりにお悩みの方

    拘縮肩

  6. 70代女性の原因不明の両下腿痛