📝【症例報告】外傷による変形性膝関節症|70代女性の施術経過と改善例
🔶 主訴:膝の痛み、腫れ
70代女性の患者様が来院されたのは、転倒後から続く膝の痛みと腫れが主な理由でした。
以下のような症状が見られました:
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膝を曲げると強い痛みがある
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歩くたびに違和感があり、階段の昇降が困難
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見た目にも明らかな関節の腫れと熱感
このような状態は、過去の外傷(打撲やねんざ)がきっかけとなって膝関節が慢性的に負担を受け、変形性膝関節症へと進行したものと判断されました。
🧠 外傷による変形性膝関節症とは?
膝関節を捻ったり強打したことが原因で、その後時間が経ってから症状が慢性化するケースがあります。
こうした**「外傷後の変形性膝関節症」**は、関節内での炎症や軟骨損傷の蓄積によって発症します。
🔍 主な特徴:
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痛み・腫れ・可動域制限が主症状
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**関節内に水がたまること(関節水腫)**もある
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高齢者に多く、歩行や立ち上がりが困難になる
🧑⚕️ 施術内容
患者様の膝の状態を丁寧に把握した上で、痛みと腫れの改善を目的とした施術を以下のように行いました:
✅ 1. 手技療法(関節バランスと動きの改善)
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膝周囲の筋肉(大腿四頭筋・内転筋群)をほぐし、関節への負担を軽減
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骨盤や股関節のアライメントも調整し、膝への偏った力を抑制
✅ 2. マッサージ(血流促進と炎症緩和)
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関節周囲の血流を促進し、腫れや熱感の軽減をサポート
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リンパの流れを整え、むくみの緩和へと導く
✅ 3. 鍼治療(深部アプローチ)
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鍼で筋肉の深部へ刺激を与え、痛みの緩和と治癒促進を図る
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膝内側・外側の圧痛点に施術し、自然治癒力を高めた
📈 施術の経過と結果
回数 | 経過内容 |
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初回 | 施術直後に膝の動きが改善。腫れがやや軽減。 |
3回目 | 歩行時の痛みが弱まり、立ち上がり動作もスムーズに。 |
6回目 | 腫れが目立たなくなり、外出ができるようになる。 |
10回目 | 日常生活に支障がなくなり、定期的なケアへ移行。 |
🗣️ 患者様の声
「最初は正座どころか歩くのも怖かったのですが、今ではスムーズに動けるようになりました。
痛みが取れるだけでなく、気持ちも明るくなりました。」
💡 再発予防とセルフケア
外傷後の変形性膝関節症では、再発防止が重要です。
✅ 階段では手すりを活用し、膝にかかる負担を軽減
✅ 簡単な膝まわりのストレッチを毎日実践
✅ 冷え対策で血流を保つ(レッグウォーマーなど)