症例報告:右股関節のあぐら姿勢で痛みが出現する症例

患者様の基本情報

  • 年齢:20代男性
  • 主訴:右股関節に時折痛みが出現する。 特にあぐらの姿勢で痛みを感じやすい。
  • 日常生活状況:趣味で長時間の座位姿勢(パソコン読書や)が多く、座る際にぐらの姿勢を感じる。痛みが続くことで集中力が低下し、ストレスを感じている。
  • 受傷状況:特定の外傷や急性の動作での痛みではなく、徐々に現れるようになった症状。

初診時の状態

  • 痛みの部位:右股関節の内側(マウス径部付近)。 特にあぐらの姿勢や股関節を外転・外旋させる動作で急激な痛みが出現。
  • 可動域:右股関節の外転と内旋で制限が見られる。痛みのために動作がぎこちなく、左右差が見える。
  • 筋緊張:半腱様筋、半膜様筋の緊張が正しくて特に強く、股関節内転筋群(薄筋、大内転筋など)にも連動して張りがみました。
  • 徒手検査:内転筋の触診で圧痛が確認され、梨状筋や腸腰筋には明らかな異常は見られなかった。
  • 姿勢観察:座位で骨盤が後傾する傾向があり、右側の半腱様筋・半膜様筋が過剰に緊張している状態が確認されました。

原因の考察

  • 半腱様筋、半膜様筋の過緊張により、股関節の外旋・外転のため過剰な制限が生じ、結果的に内転筋群に負担が集中します。
  • あぐらの姿勢では特に内転筋が伸張されるため、痛みが出現したものと考えられる。
  • 長時間の座位姿勢が筋緊張の原因となり、骨盤周囲の柔軟性が低下していることも一因です。

施術内容

  1. 初回施術
    • 徒手療法
      半腱様筋と半膜様筋の緊張緩和を目的に、筋膜リリースを中心としたアプローチを実施。 特に腱付着部周囲を重点的にほぐし、筋肉の柔軟性を向上させることを目指しました。
      内転筋群には直接的な筋膜リリースを加え、痛みの原因部位への負担を軽減しました。
    • ストレッチング
      半腱様筋・半膜様筋を目指した軽さのストレッチをご指導。 股関節内転筋を痛みのない範囲で長く行う方法も取り入れ、セルフケアとして患者様自身が認められますように。
    • 物理療法
      低周波治療を内転筋と半腱様筋に施し、緊張緩和と血流促進を図りました。
  2. 第2回施術
    • 初回施術後、患者様より「日常の軽い痛みは和らいできましたが、長時間座っていてもまた痛みを感じます」との報告がありました。
    • 股関節周囲の可動域を改善するため、徒手療法での関節モビリゼーションを追加。 特に骨盤後の傾きを補正し、股関節周囲の動きを慎重にすることを目指しました。
    • 内転筋の緊張緩和を継続し、さらにハムストリングス(特に半腱様筋)の柔軟性を引き出すためのストレッチを強化しました。
  3. 第3~第4回施術
    • 股関節の可動域が向上し、痛みの頻度も大幅に軽減していたため、筋力強化と再発予防を目的としたリハビリを開始しました。
    • 内転筋や股関節外旋筋群を安定させるエクササイズの指導(クラムシェルやブリッジ運動など)。
    • 姿勢改善を考えるために、骨盤をニュートラルポジションに置く座り方を指導し、長時間の座位姿勢でも股関節に負担がかからない環境づくりを提案しました。

経過と結果

初回の来院時には、右股関節の痛みのために姿勢が大変で、日常生活にも不便を感じました。 4回目の施術後は、あぐら姿勢での痛みは完全に解消され、日常生活や趣味に不自由がなくなりました。患者様は「
今ではあぐらで座るときも違和感なく快適です」と大変満足されていらっしゃいますしました。

考察

本症例では、股関節周囲の筋バランスが崩れたことにより、内転筋群へ過剰な負担がかかったことが痛みの原因でした。転筋に影響を与えた点が重要な要素です。
徒手療法と物理療法による筋緊張の緩和を行いながら、可動域改善と姿勢指導を行うことで、初期の症状改善が実現しました。 、筋力強化と姿勢改善のアプローチが再発予防に伺いました。

まとめ

やいま整骨院では、患者様の生活スタイルや姿勢の癖を考慮し、症状の根本原因を解消する施術を行っております。ください。

この症例報告は患者様の許可を得て掲載しています。同じような症状でお困りの方のご参考になれば幸いです。

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