症例報告:左足の甲の痺れ 70代女性

今回は、70代の女性患者様が感じていた「左足の甲のしびれ」に関する症例をご紹介します。
慢性的に腰からお尻、太もも、ふくらはぎ、そして足の甲にかけてしびれや違和感が続いており、日常生活にも支障が出ている状態でした。
この症例を通じて、整体によるケアがどのように有効であるかをお伝えします。

初診時の状況

患者様は初診時、長年にわたって感じていたしびれが強まり、特に左足の甲に続く感覚異常が気になると話されていました。
特に長時間の立ち仕事や歩行後には、痛みやしびれが増すため、生活の質を損なう大きな問題となっていました。
病院での検査では「坐骨神経痛」との診断を受け、主に痛み止めや神経の炎症を抑える薬を処方されていましたが、薬の効果は一時的で、根本的な改善には至っていませんでした。

症状の原因について

坐骨神経痛という言葉を聞くと、しびれの原因が「神経根の圧迫」によるものだとイメージされがちです。
神経根症状とは、背骨の間から出てくる神経が圧迫されることで起きる症状ですが、今回のケースでは神経根や脊髄への影響は見られませんでした。
そうなると、今回のしびれは「末梢神経のレベル」、つまり足の筋肉や関節、筋膜などの組織が周囲の神経に影響を与えている可能性が高いと考えられました。

このような末梢神経のレベルのしびれは、筋肉の緊張や関節の歪みによって引き起こされることが多いため、薬だけでなく、筋肉や関節に直接働きかける整体が有効とされています。

施術内容

施術では、まず骨盤周りの筋肉のバランスを整えることから始めました。
坐骨神経が骨盤から足にかけて走行するため、骨盤の位置がずれていたり、周囲の筋肉が過度に緊張していたりすると、神経が圧迫されてしまい、しびれを引き起こします。
そのため、軽度骨盤矯正を行い、周辺の筋肉や筋膜の緊張を緩める施術を行いました。

さらに、足首から膝、そして股関節まで、しびれの経路となる部位に対してアプローチを行い、関節の動きを良くしていきました。
筋肉や筋膜が硬くなって神経が引っ張られたり圧迫されると、しびれや違和感が生じるため、これらの組織を丁寧に緩めることで神経の働きが回復しやすくなります。

施術の経過

施術を重ねるごとに、患者様は少しずつしびれが軽減されていくのを実感されました。
最初は週に1回のペースで施術を行い、その後しびれの頻度や強さが落ち着いてきたタイミングで2週に1回、最終的には月1回のメンテナンスで体を整えていく流れになりました。
特に骨盤周りの矯正が進むとともに、立ち仕事や歩行後の痛みが軽減され、生活にも自信が戻ってきたとのことでした。

患者様の声

患者様は、「痛み止めや薬だけでは良くならないと諦めていたけれど、整体でこんなに改善するとは思いませんでした」と喜びの声をお寄せくださいました。
また、しびれが軽減したことで外出も増え、生活に張り合いが戻ったと仰っていました。

整体の有効性について

今回の症例のように、末梢神経レベルのしびれに対しては、筋肉や関節の動きを改善する整体がとても有効です。
末梢神経が筋肉や筋膜、関節の影響で圧迫されることによって生じるしびれは、特に整体の施術によって改善が期待できるため、神経根症状や脊髄の異常がない場合、手術や薬に頼らない方法として整体が一つの選択肢になります。

特に、長年のしびれや痛みにお悩みの方は、骨格と筋肉のバランスを整えることで、自然と体が回復する力が高まり、日常生活をより快適に送れるようになります。

まとめ

しびれや痛みが慢性化すると、「もう治らないかもしれない」と不安になる方も少なくありません。しかし、今回のような末梢神経に関連するしびれは、体の構造や筋肉のバランスを整えることで改善が見込めます。坐骨神経痛の症状にお悩みの方で、しびれが神経根や脊髄の異常に起因しない場合は、ぜひ一度ご相談ください。

整体で自然な回復力を引き出し、生活の質を向上させるサポートをさせていただきます。

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