はりはナゼ効くのか?

はり治療って?

皆さんは『はり』というとどんなイメージをお持ちでしょうか?

「痛そう」だとか「古臭い」・「うさん臭い」そんなイメージをお持ちの方にこそ今回の話は読んでいただきたい!

 

当院をご利用下さる患者様の中にもはり治療やきゅう治療をお受け下さる方が多くいらっしゃいます。

ぎっくり腰や関節痛などの症状が辛い時に受けられる方。

メンテナスとして定期的に受けられる方。

頭痛や胃のムカつきや便秘などの内科的症状の改善が目的の方。

シワやシミをなくしたい美容目的の方。etc.

様々な症状や目的に対して金属製の鍼(当院では主としてステンレス鍼)をからだに刺して(刺さないやり方もある)効果を得るはり治療。

鍼の太さや長さ、刺す場所・深さ・向き・角度・時間などケースバイケースで違う要素はいろいろありますがシンプルに言うと

からだに『はり』を刺して良くなってもらう。

それがはり治療です。

では、その『はり』がいかにして効くのか、というのが今回のおはなしです。

 

からだは治りたがっている

転んで膝を擦りむいても暫くすると勝手に治ったり、風邪をひいても安静にして養生してるとそのうち治りますよね。

これらは私たちが生まれながらに持っているケガや病気を治す力、自然治癒力のおかげです。

たもつ・・・いつもイイ感じでいようとする機能

まもる・・・悪いものをやっつける機能

なおす・・・壊れたところを元に戻そうとする機能

これらがバランスよく協調して行われることでからだは良いコンディションをたもつことができます。

24時間365日、自分の意志に関係なくこんな複雑なことがオートマチックに行われているなんて控えめに言っても奇跡です。

 

治すために壊す

はり

さて、本題のいかにしてはりが効くのかですが先述の『自然治癒力』を利用することがはり治療のキモです。

はりがからだに刺さると、当然からだはその刺し傷をなおそうとします。

そのメカニズムをざっくり説明するとこんな感じです。

  1. はりが刺さる・・・組織や血管が壊れる(はりの太さはとても細いので出血が起こることはほとんどない)
  2. 血を止める・・・傷に血小板が集まる&傷口の毛細血管が収縮する
  3. 傷口をきれいにする・・・マクロファージというお掃除細胞が壊れた組織や異物を取り込みきれいにする
  4. 傷部分を作り直す・・・繊維芽細胞がコラーゲンを生産し、その隙間に毛細血管が新生される(これらが傷を埋め壊れたところを治す)

 

例えば、肩こりの肩の筋肉は硬く血行が悪いため栄養素が運ばれてきにくく疲労物質も運びさられにくいため更に硬くなるという悪循環に陥っています。

そこにはりが刺さる、とからだはそこを治そうとします。その結果周囲の血流が改善し、新陳代謝が高まり筋肉の硬さが改善します。

からだがあまり治そうとしていない部分に小さな傷をつけることでそこを治そうとする力を利用する

その傷が刺し傷なのがはり治療。火傷なのがきゅう治療です。

 

その他にもはりが刺さった感覚により、もともとの痛みの感覚を感じにくくする麻酔的効果もはり治療の期待する効果にあります。

より積極的に周囲の血流を改善させ、はり刺激+電気により痛みの緩和を高めるために刺したはりに電気を流す方法や

気や血の流れを調整する東洋医学的考えによる経絡・経穴治療もはり治療にはあります。

 

なかなか改善しない辛い痛みや硬さを改善したい方や、からだもっとイイ状態にしたい方は一度試してみてはいかがでしょう。

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